栄養価の高い昆虫食 ento【展示会場で見つけた面白い商品#20】
19/11/10
「どんじゃら市」の来場者は近年増加している。今年出店した計24店舗の総売り上げは、昨年よりも約3割上昇した。祭り内で開催した白山市の観光をPRするイベントなども盛況だ。その要因について、主催する(一社)白山市観光連盟の畑盛仁事務局長は「北陸新幹線による影響ではないか」と語る。
金沢まで北陸新幹線が開通したのは2015年3月のこと。東京からのアクセスは格段に向上し、大きな話題となった。長野ー金沢間の開通によって、白山市を訪れる観光客にも大きく変化を与えた。(一社)白山市観光連盟の調査によれば、同エリアで運営されるレンタサイクルの利用者の約半分が首都圏からの観光客だ。18年度の白山市内の宿泊客数は国内観光客のみで21万6969人と増加し、主要ターゲットは首都圏・北関東圏の観光客になった。
今後の課題は周辺地域との広域連携だ。環白山広域観光推進協議会や、加賀地域連携推進会議など地域をまたぐいくつかの協議会があるが、具体的な誘客策には課題も多い。近隣地域で一体となった観光プランや周遊ルート、旅行商品の開発など、やるべきことは多いと畑事務局長は話す。「インバウンド事業の促進にも取り組みたい。観光パンフレットや観光サインの多言語化も必要で、情報発信力とおもてなし力を向上させたい」(畑事務局長)